坐骨神経痛を完治・根治させるブログ(ゴッドハンド巡礼の旅)

坐骨神経痛の完治・根治に向けて、ゴッドハンドを巡礼しつつ、様々な治療法を試しています。

坐骨神経痛の治療16(リリカ、トラムセット、サインバルタ等の違い)

整形外科に行き、痛みを訴えるとお薬を処方されるが、かかる医者によって出される薬が違う。どういう薬か聞いても、どうせわからないだろ的なあしらわれるような説明しか受けられない。調べても薬学的な作用機序の違いは全くピンとこないので、ざっくり文系的に整理。薬には副作用があるので、実際の処方にあたっては医者、薬剤師に相談されたい。

日本整形外科学会と日本腰痛学会が取り纏めた腰痛ガイドラインでは、薬物療法について以下のように推奨されている。

第一選択薬は急性、慢性ともに、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、アセトアミノフェン

第二選択薬は急性腰痛に対しては筋弛緩薬、慢性腰痛に対しては抗不安薬抗うつ薬、抗弛緩薬、オピオイド

第一選択薬とは、最初に投与すべき治療薬のことで、副作用が少なく、有効性がある程度高いとされる薬が選ばれる。
第一選択薬を投与した後も改善が見られない場合には、副作用の少なさよりも効果を重視した第二選択薬が投与される。

ざっくり、炎症に効くもの、神経痛に効くもの、筋肉をゆるめるものに大別できる。

NSAIDsは炎症を抑えて痛みを緩和する薬。代表的なお薬はロキソニンボルタレンハイペンバファリンもこの種に該当する。

アセトアミノフェンは中枢神経に働きかけて、痛みを感じにくくする薬。代表的なのはカロナール、コカール。市販のナックルもこの種の薬。

筋弛緩薬はその名の通りで、筋肉を弛緩(リラックス)させる薬。代表的なのはリンラキサー、テルネリン

抗不安薬抗うつ薬で代表的なのはサインバルタ。脳に伝えられる痛みを抑制させる。
抗うつ薬ではないが、似たような作用で神経の興奮を抑えるリリカは効果が出るのに1週間ほどかかる。

オピオイドは、痛みを感じる神経の働きを抑える薬。ケシから抽出した成分やその化合物からつくられ、癌などの激しい痛みのものに使われる。

なかにはトラムセットというハイブリッド型のものもある。これは弱オピオイドのトラマドールとアセトアミノフェンが配合されたもの。トラマドールにより、NSAIDsよりも一段階強めの鎮痛効果、サインバルタのように痛みを抑制させる効果に加え、アセトアミノフェンによる効果も得られる。トラムセットはリリカの併用も可。

NSAIDsで試してだめなら、トラムセット、リリカのピンもしくはコンビ、心因性由来の痛みならサインバルタのほうが有効ということだろうか。

症状等により、効き目、副作用に個人差がある。
個人的には、トラムセットはよく効く。

リリカもサインバルタも副作用として眠気がでるが、わたくしの場合、サインバルタでは眠気は誘発されず、リリカでは稀にものすごい睡魔に襲われた。特に副作用で眠気が出るのであれば、頻繁に車等の運転をされる方には向かない。実際、お医者様のすすめで、リリカは服用をやめ、他のビタミン剤(効果は低い)に変えられた。

薬物療法は対症療法に過ぎないのだが、QOLを改善できるのならば、副作用に注意しつつ、お薬を味方したい。