坐骨神経痛の治療14(隠れた仕事人、東銀座の銀座ときた鍼灸治療院の鍼)
梨状筋にターゲットを絞り、というかそれが原因と思い込むようにした。
ではどういう治療を選択するか。
ストレッチは自分で何度もやった。
梨状筋を念入りにというわけではないが、マッサージも何度もやってもらった。
梨状筋はインナーマッスルで、大臀筋の奥にある。ならば、鍼でブスッとやってもらうのが近道だと自分なりに判断。
鍼も初めてではないが、痛い箇所、足の付け根を中心に刺されていた。
鍼で調べると、ゴッドハンドとして最も名前が上がるのが川井鍼灸院(東京都六本木)ではないだろうか。
政財界を始め、芸能人も多く通う治療医のようだ。
鍼を打ったままの状態で、軽い運動をやる。
鍼を打ったら安静にしておく、もしくは、電気を流すのが一般的だが、動かすとは目に何枚鱗があっても足りないくらいの理論だ。
だが、こちらのネックは料金だろう。初診なら2万円を超えてくる。効くとわかれば、このくらいの料金は何とも思わないが、効くか効かないかわからない、効いたとしてどのくらい効果が持続するのかわからない状態となると、どうしても躊躇してしまう。
試してはみたいものの、優先度をさげることとした。
こまつ鍼灸整骨院は書籍で知った。
高麗手指鍼を駆使するまさに神の手だ。
この写真を見てグッと来ずにはいられない。
無駄とわかっていても腰に効きそうな指のあたりを押してみてしまう。
たまらない。たまらなく良い。
ただふと我にかえる。
梨状筋関係ない探し方している。
梨状筋のアプローチでゴッドハンドを探すも、出てこない。もしかして、このアプローチは有効じゃないのかと頭をよぎる。
いや、今回ばかりは自分のポリシーを貫く。
こうなったら、梨状筋症候群の治療を得意と自負するところに賭けてみるしかない。
治療院の自己評価を信じず、口コミを頼りに探すというポリシーはあっさりと捨てる。
もう、何でもありになってきたが、筋肉に柔軟性が必要なように、ポリシーにも柔軟性が必要だ。
ということで、東銀座の鍼灸院に決めた。
特別変わったところはない。
だが、ドーンと響くところを突いてくる。時折、びーんと神経全体に響くこともある。
そして電気を流し、ぴくぴくさせる。
ぴくぴくが弱い場合、鍼の場所を変えてくださる。
決して痛くはない。
効果のほどはというと、非常に良い。
下肢にあった痺れは鎮まり、座った時の痛みもかなり軽減された。痛みはゼロではないが、かなり良い。
ただ、痛みがゼロではないため、無意識に足の付け根を庇っているのか、日に日に臀部が硬くなり、1週間するもすると痛みがぶり返してくる。ただ、これほどの即効性があり、1週間ながら一定の持続性のある治療は初めてだ。
鍼は何度も試した。
本を書いているから腕がいいというわけでは決してないのだろうが、書籍を数冊出されている大先生の治療院にも行った。効果はいまいちだった。
腕も大事であるが、やはり自分に合っているかどうかも重要なポイントのようだ。
一時的にでも痛みから解放される治療に出会えたのは、とても大きな収穫だ。